小松うどん
小松うどんつるつる創研
300年以上前から小松の名物だったうどん。小松うどんは細めで程よいコシがあり、つるつるしこしことしたのど越しと食べやすさが特徴の麺と、ウルメやムロアジ、サバ節と昆布のあわせだしに薄口の醤油で淡く作るツユの口当たりの良さが特徴です。
小松うどん
【小松うどんつるつる創研】
300年以上も前から小松の名物だったうどん、小松の町衆に愛され続けてきたうどんを、もっともっと知ってほしい。うどんを「まちづくり」に生かしたい! という思いが結集し、平成22年に「小松うどんつるつる創研」が誕生。加盟店を募って「小松うどん」のブランド化を進めています。
現在、えんじ色のノボリはためく加盟店は70数店舗。小松うどんの“定義” に従いながら、各店舗で工夫を凝らした味を提供しています。
そもそも小松うどんの特徴は、細くて軟らかくて白い、たおやかな麺。そして白山伏流水を用い、魚の節を使ったあっさり味のダシ。そのあたりの基本路線は守りながらも、本当にユニークなレシピを開発している店もあるので、ぜひあちこちで味わってみて下さい。
【小松うどんの歴史】
明治に、小松駅近くに『加登長(かどちょう)』といううどん屋ができ、広く庶民が味わえるようになりました。実はその店を開いたのは、初の公選小松市長・和田伝四郎氏の叔父・和田長平氏。明治30年(1897)、鉄道が開通する直前に駅前の角に店を出します。この加登長は人気店となり、のれん分けによって次々と店が増えていきます。 現在金沢市でよく見かける「加登長」が、実は小松で誕生した大衆的な「小松うどん」のルーツであることは、ほとんど知られていません。現在小松市内に店舗がなくなってしまったことが惜しまれます。
明治38年(1905年)には、現在の西町で三津野菊松氏が『中佐』を開きます。菊松さんには兄弟が多く、それぞれが『中佐本店』『中佐西店』『中佐北店』などを開業。その後、それらの店で修行を積んだ人たちが、中佐の味にあやかって『中石』『中音』『中定』『中芳』などの屋号で独立し、小松は知る人ぞ知るうどん所となったのです。
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